学生懇談会(茨城県)を開催しました(9/25/Fri)

 先週木曜日(9/17)に行った富山県愛媛県出身女子学生との学生懇談会に引き続き、茨城県出身女子学生との学生懇談会を行いました。

 今回お話しいただいたのは茨城県26期の白土綾佳先生です。当日は茨城県笠間市立病院からお越しいただき、女子学生は4名集まりました。 

 始めに白土先生からスライドを用いて、地域の女性医師として自治医大卒業生としてのキャリアパスについてをお話しいただきました。義務年限が明け、総合医か専門医を選択する際に考えたそれぞれのメリットデメリットについてや現在勤務している笠間市立病院について、仕事と育児を両立するべく病院とその敷地内にある宿舎とを奔走するとある一日のタイムスケジュールなどについて話があり、話を聞く学生のまなざしも非常に真剣でした。 

 続いてのフリートークでは学生からは産休・育休取得に際し臨床を離れる不安はなかったかと質問があがりました。白土先生からはご自身は産休のみでの復帰だったが、育休を1年取得した周囲の女医の話を聞くと最初の1ヶ月は不安もあったが手技を忘れることはなく次第に勘は取り戻せる、また育休中は本人のやる気次第で勉強時間を確保できるチャンスともお話しいただきました。

 さらに学生からは県内の病児保育の事情についての質問もあがり、関心の高さがうかがい知れました。 

 フリートークでは[職場(公)に『家庭(私)』を持ち込む/家庭に『職場』を持ち込む]お話しがありました。仕事中でもスタッフの育児への力添えがあって病棟業務を円滑に進められること、近所のスーパーで買い物中に患者さんから声をかけられその場で健康相談に応じている、などのエピソードをお話しいただきましたが、「その場でできる最善のことをする」とお話しされる白土先生は地域からも病院からも家族からもとても頼りにされている、病院の内外を問わないGeneralistだと感じました。 

 今回の機会が、今後、学生が卒後の勤務について考える上で参考になれば幸いです。 

 この場をお借りして、雨の中足を運んでくださり貴重なお話をしていただいた白土先生に御礼申し上げます。 

 

参加した学生からの感想(M6 神徳穂乃香さん)

あまり会う機会の持てない県人会の女性の先生とお話しする機会を作っていただいて嬉しかったです。話のなかで、3人もお子さんを出産しながらも、旦那さんや職場に協力してもらいながら総合医として働いている姿は大変頼もしいと感じました。「職場に『プライベート』を持ち込む」ことに関しての定義の話は個人的に大変印象的でした。今回の話を、将来自分のキャリアを考える時に思い出して生かしたいと思います。

 

☺白土先生からの学生に伝えたいメッセージ

・仕事と家庭との両立はどちらか一方だけより気持ち的に楽。スイッチを切り替えている。

・先の人生は長い。社会的に貢献できる職業であると自覚を持って続けたい。

・問題は抱えこまず、男女問わず共有する。

・顔を知っている同級生と同じ職場で働けるのは強み。学生時代から良好な関係を構築してほしい。

・色んな女医さんのパターンを見てほしい。

・これからの人生は明るい!

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