卒後ワークライフバランスについて考える会2018 in Jichiを開催しました(7/1/Sun)

 

 平成30年7月1日(日)、医学部学生寮にて卒後ワークライフバランスについて考える会2018 in Jichiを開催しました。女子学生25名、男子学生7名、卒業生17名を含む合計64名の方にご参加いただきました。

 

 今回のテーマは「ワークライフバランスとキャリアの進展~自治医大生でよかったこと、悪(!?)かったこと~」です。講演会では、赤坂真奈美先生(岩手県16期)、横谷倫世先生(奈良県21期)、松平慶先生(東京都34期)から義務年限中・義務年限後の過ごし方や仕事と家庭を両立していく様子についてご講演いただきました。

 

 卒後、それぞれに異なる道筋を歩む3名の卒業生のお話は大変興味深く、同じ自治医大を卒業しても、働く環境や何を大切にするかで変わってくるのだと改めて感じました。

 講演では在学中のことから現在に至るまで、義務年限中のお話、義務が終わってからのキャリアについてなど、他ではなかなか耳にすることのできない話題に熱心に聞き入っている学生の様子が非常に印象的でした。

 

 その後はグループワークと懇談会を行いました。

グループワークでは、「10年後のわたしを想像してみましょう~自治医大生でよかったこと、気になったこと~」をテーマとしてディスカッションをしていただきました。学生は講演や卒業生のお話を受けて、自分の10年後について具体的にイメージを膨らませながら、自治医大生でよかったこと、また将来心配に思っていることなどを話し合いました。

学生からは「心配事もプラスにとらえれば、よかったことにつながるということがわかった」といった意見や「自治医大の良さを改めて確認して、前向きな気持ちになれた」といった意見も聞かれました。

 

 参加者から「もっとお話ししたいくらいでした…」という意見が聞かれるほど、会は盛況となりました。学生からの感想では「先輩の先生方が実際にどのように働いているのか知る貴重な機会となった」との意見も聞かれました。

 

この会が、卒後のどこかのタイミングで役立てられたり、困ったときに相談相手がいる関係性づくりの一助となり、卒後について不安に思う学生にとって、ほんの少しでも支えになれたら幸いに思います。

 

講演会の様子については、地域医療推進課のホームページにて動画を公開しておりますので、ご覧いただければと存じます。

地域医療推進課HP・卒業生女性医師支援

 

 会を開催するにあたり、お忙しいところ遠方よりご参加いただきました卒業生の先生方に感謝申し上げます。

 

自治医大卒業生女性医師支援NEWS(PDF)

アンケート結果(PDF)

 

集合写真

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講演①赤坂真奈美先生

ワークライフバランスとキャリアの進展~自治医大生でよかったこと、悪(!?)かったこと」

赤坂先生ご講演動画

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・診療所での一人勤務時に妊娠を2回された経験談

・義務年限終了後、地元医大へ入局されたキャリアについて

・無床診療所、中核病院、大学病院と3形態の機関に勤務されたご経験から、赤坂先生のご意見を交えながら勤務形態について比較し、よかったところ、大変だと感じたところについてご講演いただき、とても参考になりました。

 

講演②横谷倫世先生「患者さんと向き合い20年~診療所、地域の病院を経て大学へ~」

横谷先生ご講演動画

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・どんな医師になりたいのか?消化器・総合外科を選んだわけ

・診療所勤務で学んだこと、地域中核病院で過ごした10年間を振り返って

・子育てをしながら地域中核病院に勤務し、外科の専門医を取得された現役の外科医の横谷先生。医師として患者さんの苦悩と向き合い、患者さんの生活や人生を大切にし、医療者として何をすべきか考えるように心がけているという、横谷先生のお人柄が伺えるご講演をいただきました。

 

 講演③松平慶先生「育児&離島医療」

松平先生ご講演動画

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・東京都のへき地医療について~離島医療と山間部医療~

・へき地勤務と育児について~松平家ワークライフバランス

・松平先生は義務年限中に育児休業を取得された経験をお持ちです。当日は、奥さまの松平恭子先生(東京都35期)にもチューターとしてご参加いただきました。現在ご夫婦で義務年限を履行されていますが、仕事と育児を両立されているお姿がとても印象的でした。

 

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・お弁当を食べながらグループ毎に懇談。 どのグループも非常に盛り上がっており、最後の発表では他のグループからの様々な意見に対し、会場からは感嘆の声があがったりしました。4月から附属病院で後期研修中の卒業生、本学で講師をされている卒業生も会に参加してくださいました。