平成27年7月5日(日)、医学部学生寮にて卒後ワークライフバランスについて考える会2015 in Jichiを開催しました。これまでは医学部教育研究棟などで行ってきましたが、今回は初となる学生寮での開催で、女子学生40名、男子学生5名、卒業生6名を含む合計73名の方にご参加いただきました。
今回のテーマは「キャリア形成、仕事と子育ての両立」です。講演会では、前川恭子先生(山口県15期)、日高美佐恵先生(島根県23期)、渡邉淨司先生(鳥取県25期)からそれぞれの義務年限中の過ごし方や仕事と育児に取り組む様子をご講演いただきました。
さらに、医学部6年の吉村成子さんから、「ロールモデルから女子医学生卒前教育のあり方を考える」というテーマで発表していただきました。これは平成26年度『地域医療と女性医師支援』学生セミナーにて、学生が卒後10年目~14年目の女性卒業生にアンケートを取った結果を集計し、6月につくば市にて行われたプライマリケア学会でポスターセッションを行った発表が元になっています。
その後は情報交換会とグループワークを行いました。情報交換会では学生が卒業生に直接お話を伺う機会となり、「公では聞きにくいことも個人的に聞くことができた」と学生からの反応も非常に好評でした。グループワークでは卒業生と学生とがグループを作り、夫婦共働きの医師が育児をする際のシミュレーションを行いました。グループからの意見には大林航先生(東京都28期)と大林梨津子先生(佐賀県28期)からコメントをいただき、総括部分では大林ご夫妻のこれまでの勤務と育児状況についてお話いただきました。卒業生のご意見を伺いつつ、学生が真剣に卒後について話し合う姿が印象的でした。
自治医大の特性として義務年限とキャリアや結婚・出産を考える時期が重なることがおおいに予想されます。このことを不安と思う学生もいるかと思いますが、卒業生と直接、会話できる機会を得たことで、会に参加する前よりも卒後の道すじを前向きに考えていただけるようになっていけば幸いに思います。
お忙しいところ、遠方よりご参加いただきました卒業生の先生方に感謝申し上げます。
集合写真①低学年
集合写真②高学年