山口県山口市で女性卒業生の勤務状況調査を行いました(11/14/Sat)

一昨年は島根県出雲市、昨年は香川県高松市で開催した勤務状況調査(女性医師の集まりの会)ですが、今年は山口県山口市で行いました。

 

会は、11月14日(土)新山口駅近くのAND吉祥 小郡店で行い、女性卒業生は前川恭子先生(15期)を始めとする4名の山口県出身女性卒業生と、結婚協定を結び現在は山口県内で勤務している他県出身の女性卒業生2名に参加いただきました。

大学からは牧野伸子卒後指導副部長(女性医師支援担当)と大学の女性医師支援中国ブロック担当で島根県隠岐で活躍されている白石裕子先生(島根県17期)が参加しました。

 

会の冒頭では前川先生の提案により自己紹介とカードを使ったアイスブレイクが行われ、和やかな雰囲気の中スタートしました。

今回は出席者の先生から事前に質問を受け付け、当日その質問に回答するスタイルで進行しました。質問の内容は多岐にわたり、大学側への質問としては、女性卒業生の義務明け直後の進路についての問い、育休等で義務延長になった場合の対応についての問いなどがありました。

義務年限中の医師が、子育が一段落した卒業生からこれまでの経験を踏まえた意見をもらう場面もあり、卒業生同士のつながりを感じました。

山口県は義務年限中は内科勤務が基本ですが、義務を終えて他科を志した先生方の動機などもお聞きすることができ、地域医療の経験がその後のキャリアの糧になっていることを実感しました。

また、会には日大医学部出身の山口県内で勤務する女性医師の途中参加もあり、他大学出身の女性医師についての意見も伺えました。

花束贈呈(白石先生のやぶ医者大賞受賞&卒業生の結婚の報告)もあり、牧野先生からの最初の挨拶にあったような「日々笑顔でいられることが1番」という言葉がぴったりの会であったように思います。

 

あっという間に2時間は過ぎましたが、短い時間ながらも充実したご意見を伺うことができました。

小雨の降る中、お集まりいただいた先生方ありがとうございました。

また、開催するにあたり多大なるご協力頂きました前川先生に重ねて御礼申し上げます。

 

最後に前川先生からいただいたメッセージを掲載します。

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 学生時代の憧れの岡先輩(牧野先生)のご指示ですので、当然の如く催した会でした。

 遊びなれぬ地域での会場選びには、参加される先生方から多くの情報をいただきました。出たとこ勝負の進行に皆様乗ってくださり、その中で実はわたくしが一番楽しんでおりました。面白そうだと思っていた先生がやはり面白い方で、メールでしかお会いしたことのなかった先生がこれまた面白い方で、「今日は儲けた!」と思いました。  お忙しい中、本州の端っこまでお運びくださった牧野先生、白石先生、雲井さん、次は讃井先生が幹事をすると宣言されましたので、これに懲りずまたいらしてください。

 ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

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 集合写真:写真上段左から

中村英里先生(静岡県35期)、田中美奈子先生(和歌山県34期)、讃井裕美先生(山口県18期)、

吉田奈緒美先生(山口県26期)、白石裕子先生(島根県17期)

写真下段左から

神原なおこ先生(山口県31期)、前川恭子先生(山口県15期)、牧野伸子先生(大阪府10期)

全国女医JOY!サミット in 山形県西川町 開催のお知らせ

11月28日(土)~29(日)山形県西川町において全国女医JOY!サミットが開催されます。

1日目は女医志田周子の生涯を描いた映画「いしゃ先生」鑑賞が予定されており、2日目は島根県隠岐広域連合立隠岐島前病院の白石裕子先生(島根17期)による基調講演が行われるほか、「女医であることがJOY!になるために」をテーマにパネルディスカッションを行います。

川合厚子先生(山形4期:トータルヘルスクリニック院長)よりリーフレットをいただきましたので是非ご覧ください。

リーフレット

東京都東村山市で女性卒業生の勤務状況調査を行いました(10/27/Tue.)

 

先月15日の下田メディカルセンターに続き、27日に東京都東村山市にある多摩北部医療センターを訪れ、佐賀県28期の大林梨津子先生のお話をうかがいました。

 

今回の訪問調査は女性医師支援担当教員の小島華林先生(青森県24期)と地域医療推進課事務1名でお話をうかがい、大林先生からはこれまで勤務してきた佐賀県と東京都での勤務や育児についてお話しをいただきました。

 

大林先生はこれまでの勤務を振り返り「自分は周囲の方にとても恵まれていた」と話されていました。勤務先の関係で転居の回数も本当に多く、その都度県庁方や役場の方が親身になって相談にのってくれたり、時には大林先生が赴任する前にお子さんをサポートしてくれる地元のサポーターさんの手配をしてくれていたりと本当に有難いと話されていました。

仕事と子育ての両立については完璧を求めない、その時々で仕事か子育てのどちらかにウエイトを置くことは自然のこととも話されていました。

 

大変お忙しいところお時間を割いていただき聞き取り調査にご協力いただいた大林先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 

●学生へのアドバイスをいただきました

自分のペースを乱さず焦らず目の前のことを一生懸命に頑張って欲しい。周囲へ目を向けることも忘れないこと。周囲から支えられている部分の多さに気付くはず。

 

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左:大林梨津子先生 右:小島華林先生

多摩北部医療センター2階会議室

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お天気が良かったので病院の外でも撮影しました

 

 

卒後WLBについて考える会2015年度ブロック担当会議:議事録

8月28日に女性卒業生を中心に「地域における女性医師支援ネットワークづくりに役立つ参考事例(香川版・島根版)」をテーマに意見交換を行いました。

 

香川県島根県での女性医師支援取組みを元に卒業生から事例発表をしていただき、今後の各都道府県ごとの女性医師支援の取組み等について意見交換を行いました。議事録には都道府県内の中での女性同士のアプローチの仕方などについていただいたご意見をまとめましたので、多くの方に読んでいただけましたら幸いです。

 

卒後ワークライフバランスについて考える会 2015年度ブロック担当会議 意見交換議事録

静岡県下田市で女性卒業生の勤務状況調査を行いました(10/15/Thu)

 27年10月15日、卒業生個別訪問調査のため静岡県下田市にある下田メディカルセンターを訪れ、静岡県33期の高津南美子先生のお話をうかがいました。

 

 個別の勤務先訪問調査は、地域において困ったことや悩んだときに大学などに相談する以前に自分の努力で解決している女性医師の実態を把握させていただき、今後の女性医師支援の一助とすることをその目的としています。女性医師支援担当教員が卒業生の勤務先を訪問し、平成20年から始まった本取組みはこれまでに20名を超える女性卒業生が聞き取り調査にご協力いただいています。

 

 今回の訪問調査は女性医師支援担当教員の石川由紀子先生(静岡県17期)と地域医療推進課事務1名でお話をうかがい、高津先生からはこれまで勤務してきた兵庫県静岡県での勤務や育児についてをお話しいただきました。

 

 「子どもの成長・吸収のはやさを見て、自分の糧にしている」とお話しされる高津先生がとても印象的でした。

 大変お忙しいところお時間を割いていただき聞き取り調査にご協力いただいた高津先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 

●高津先生から学生へのアドバイスを伺いました

出産を考えたときは、その時の職場の状況や子供の預け先などの協力体制の有無等、周囲の状況をみて出産できるタイミングであれば踏み切れば良い。また、妊娠にあたっては栄養や規則正しい生活に気を付け普段から自分の体調を整えておくことが大切。

 

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下田メディカルセンター正面。伊豆急下田駅から歩いて15分ほど。

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メディカルセンター敷地内にある職員寮の中に院内保育「きんめ保育園」があります。

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左:高津先生、右:石川先生

 

 

 

 

 

 

卒業生リレーエッセイvol.6

 自治医科大学メールマガジンで奇数月に配信している『女性医師支援NEWS』より、卒業生リレーエッセイを掲載します。

 今回執筆いただいたのは、広島県22期の原田和歌子先生です。

 

リレーエッセイ

 

 原田先生執筆いただきありがとうございました。

 次回のリレーエッセイもお楽しみに!

 

学生懇談会(茨城県)を開催しました(9/25/Fri)

 先週木曜日(9/17)に行った富山県愛媛県出身女子学生との学生懇談会に引き続き、茨城県出身女子学生との学生懇談会を行いました。

 今回お話しいただいたのは茨城県26期の白土綾佳先生です。当日は茨城県笠間市立病院からお越しいただき、女子学生は4名集まりました。 

 始めに白土先生からスライドを用いて、地域の女性医師として自治医大卒業生としてのキャリアパスについてをお話しいただきました。義務年限が明け、総合医か専門医を選択する際に考えたそれぞれのメリットデメリットについてや現在勤務している笠間市立病院について、仕事と育児を両立するべく病院とその敷地内にある宿舎とを奔走するとある一日のタイムスケジュールなどについて話があり、話を聞く学生のまなざしも非常に真剣でした。 

 続いてのフリートークでは学生からは産休・育休取得に際し臨床を離れる不安はなかったかと質問があがりました。白土先生からはご自身は産休のみでの復帰だったが、育休を1年取得した周囲の女医の話を聞くと最初の1ヶ月は不安もあったが手技を忘れることはなく次第に勘は取り戻せる、また育休中は本人のやる気次第で勉強時間を確保できるチャンスともお話しいただきました。

 さらに学生からは県内の病児保育の事情についての質問もあがり、関心の高さがうかがい知れました。 

 フリートークでは[職場(公)に『家庭(私)』を持ち込む/家庭に『職場』を持ち込む]お話しがありました。仕事中でもスタッフの育児への力添えがあって病棟業務を円滑に進められること、近所のスーパーで買い物中に患者さんから声をかけられその場で健康相談に応じている、などのエピソードをお話しいただきましたが、「その場でできる最善のことをする」とお話しされる白土先生は地域からも病院からも家族からもとても頼りにされている、病院の内外を問わないGeneralistだと感じました。 

 今回の機会が、今後、学生が卒後の勤務について考える上で参考になれば幸いです。 

 この場をお借りして、雨の中足を運んでくださり貴重なお話をしていただいた白土先生に御礼申し上げます。 

 

参加した学生からの感想(M6 神徳穂乃香さん)

あまり会う機会の持てない県人会の女性の先生とお話しする機会を作っていただいて嬉しかったです。話のなかで、3人もお子さんを出産しながらも、旦那さんや職場に協力してもらいながら総合医として働いている姿は大変頼もしいと感じました。「職場に『プライベート』を持ち込む」ことに関しての定義の話は個人的に大変印象的でした。今回の話を、将来自分のキャリアを考える時に思い出して生かしたいと思います。

 

☺白土先生からの学生に伝えたいメッセージ

・仕事と家庭との両立はどちらか一方だけより気持ち的に楽。スイッチを切り替えている。

・先の人生は長い。社会的に貢献できる職業であると自覚を持って続けたい。

・問題は抱えこまず、男女問わず共有する。

・顔を知っている同級生と同じ職場で働けるのは強み。学生時代から良好な関係を構築してほしい。

・色んな女医さんのパターンを見てほしい。

・これからの人生は明るい!

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