学生懇談会(大阪府、秋田県、沖縄県)を開催しました(6/30/Sun)

 平成27年度から、学生により具体的に卒後の勤務等について考えてもらう機会として、卒業生の先生とその出身県の学生との小規模懇談会を開催しています。

 今回は、卒後ワークライフバランスについて考える会2019 in Jichiでチューターとしてご参加いただいた、大阪府19期の井岡亜希子先生を囲んだ懇談会を開催しました。当日は、大阪府出身の学生14名、また井岡先生のこれまでのキャリアでゆかりのある秋田県出身の学生6名、沖縄県出身の学生3名の計23名の学生が出席しました。

 始めに司会から井岡先生のご紹介があった後、井岡先生から卒後から現在までをスライドを使ってお話しいただきました。井岡先生は現在、大阪府内でクリニックを開業しておられます。また、琉球大学で非常勤講師としてもご活躍されています。義務年限中は、大阪府内の保健所、府立成人病センターや大阪府立病院で勤務され、義務年限を全うされました。義務年限の終了後は、府立成人病センターに大阪府のがん対策に携わり、琉球大学秋田大学の非常勤講師として、秋田県沖縄県にがん対策に関わられた経歴をお持ちです。学生は井岡先生のお話に真剣に耳を傾けていました。

 大阪府は義務年限中に公衆衛生分野に派遣されることもありますが、学生から「公衆衛生から臨床に戻ることに不安を感じているが、どう感じていたか?」という質問に対し、「臨床に戻るときは、とても勇気がいった。最初の数か月はとてもつらかったが、どこに行くにしても最初はつらいものなので、熱意さえあればなんとかなる。最初はしんどくて続けられるかなと思ったが、今は面白いので、必要なのは勇気と熱意かなと思う。」とご自身のご経験を踏まえたアドバイスをお話しいただき、非常に参考になりました。
 参加した学生からは「義務年限やその後の忙しさに不安があったが、熱意があればなんとかなると聞けてよかった。」、「とても楽しそうに仕事をされていて、人とのつながりを大切にしていけば、様々な道が開けることがわかった。」と感想をいただき、卒後に対する疑問の払拭や安堵に繋がったのではないかと思います。

 今回の機会が、今後、学生が卒後の勤務について考えていく上で参考になれば幸いです。

学生懇談会アンケート結果報告(別紙)

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卒後ワークライフバランスについて考える会2019 in Jichiを開催しました(6/30/Sun)

 

 令和元年6月30日(日)、医学部学生寮にて卒後ワークライフバランスについて考える会2019 in Jichiを開催しました。女子学生35名、男子学生26名、卒業生13名を含む合計90名の方にご参加いただきました。

 

 今回のテーマは「ワークライフバランスとキャリアの進展~どんなLIFE?~」です。講演会では、田鎖愛理先生(岩手県28期)、神徳穂乃香先生(茨城県39期)、中嶋裕先生(山口県25期)から義務年限中・義務年限後の過ごし方や仕事と生活を両立していく様子についてご講演いただきました。

 

 卒後、それぞれに異なる道筋を歩む3名の卒業生のお話は大変興味深く、同じ自治医大を卒業しても、仕事と生活の両立の仕方はそれぞれのライフスタイルがあることを改めて感じました。

 講演では在学中のことから現在に至るまで、義務年限中のお話、義務が終わってからのキャリアについてなど、他ではなかなか耳にすることのできない話題に熱心に聞き入っている学生の様子が非常に印象的でした。

 

 その後はグループワークと懇談会を行いました。

 グループワークでは、「どんなライフスタイルを思い描きますか?」をテーマとしてディスカッションをしました。講演や卒業生のお話を受けて、自分の将来について具体的にイメージを膨らませながら、キャリアとライフの両立について話し合いました。

 学生から「様々な地域での様々な医療活動、プライベートの過ごし方をきくことができて参考になった」といった意見や「自分が将来どうなりたいかを考えるきっかけになった」といった意見も聞かれました。

 

 参加者から「時間が短く感じた、もっと卒業生や学生とお話しする時間がほしかった」という意見が聞かれるほど、会は盛況となりました。グループワークでは、普段、お話しする機会が少ない人たちとディスカッションすることで、いろいろな意見に触れることができ、自分自身を見つめ直す機会へつながり、非常に有意義な時間となったようでした。

 

 この会が、卒後のどこかのタイミングで役立てられたり、困ったときに相談相手がいる関係性づくりの一助となり、卒後について不安に思う学生にとって、前向きに考える支えになれたら幸いに思います。

 

講演会の様子については、地域医療推進課のホームページにて動画を公開しておりますので、ご覧いただければと存じます。

地域医療推進課HP・卒業生女性医師支援

 

 今回の会を開催するにあたり、医学部同窓会からの協賛があり、参加者全員にクッキーの差し入れがありました。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。 また、お忙しいところ遠方よりご参加いただきました卒業生の先生方に感謝申し上げます。

 

自治医大卒業生女性医師支援NEWS(PDF)

アンケート結果(PDF)

 

講演①田鎖愛理先生

「『非典型的』な卒業生のLife-Work Balance」

田鎖先生ご講演動画

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・ご自身の体調との付き合い方について

・義務年限中、広い岩手県を縦断、遠距離かつ日帰りの診療応援

・次のステップアップをどうするか、日々悩みながらご自身のキャリアを進んでいる様子を、等身大でお話しいただき、誰しも悩みがあることを気付かせてくださいました。

 

講演②神徳穂乃香先生「かけ出し医師の日々~これまでとこれから~」

神徳先生ご講演動画

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・卒後4年目の神徳先生からは比較的学生に近い視点で、学生から研修医へのギャップ、研修医を経て地域の病院で勤務するようになった際の変化について、お話しいただきました。

・神徳先生は、千葉県出身の同級生と結婚協定を締結されています。学生のうちからしておいたほうがいいことのアドバイス、ご自身の場合はどうしたかをお話しいただき、とても参考になりました。

 

 講演③中嶋裕先生「私の中でのワークとライフのバランスーこれからのチャレンジも含めてー」

中嶋先生ご講演動画

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・中嶋先生は、2人のお子さんを持つお父さんドクターで、2人目のお子さんが生まれるタイミングで2週間の休暇を取得された経験をお持ちです。

・「子どもの成長は日進月歩である。育児休暇は子どものためではなく、自分のためにとる」

・将来後輩が育休を希望したとき、育休を取らせてあげられる上司になろうと、後輩医師のワークライフバランスのことも考えておられ、「ライフもワークも楽ではないが楽しい」とお話しする中嶋先生の様子がとても印象的でした。

 

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・お弁当を食べながらグループ毎に懇談。

どのグループも非常に盛り上がっており、最後の発表では他のグループからの様々な意見に対し、会場からは感嘆の声があがったりしました。講演者の先生方をはじめ、遠方からお越しの卒業生にもご参加いただき、有意義な時間となりました。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。

 

卒業生リレーエッセイvol.24

 自治医科大学メールマガジンで配信している『女性医師支援NEWS』より、卒業生リレーエッセイを掲載します。

 今回執筆いただいたのは、大分県36期の石原あやか先生です。

 

石原あやか先生〔リレーエッセイvol.24〕

 

 石原先生執筆いただきありがとうございました。

  次回のリレーエッセイもお楽しみに!

卒業生リレーエッセイvol.23

 自治医科大学メールマガジンで配信している『女性医師支援NEWS』より、卒業生リレーエッセイを掲載します。

 今回執筆いただいたのは、岩手県28期の叶城倫子先生です。

 

叶城倫子先生〔リレーエッセイvol.23〕

 

 叶城先生執筆いただきありがとうございました。

  次回のリレーエッセイもお楽しみに!

大阪府で女性卒業生の勤務状況調査を行いました(3/31 Sun)

 前回は岩手県で開催した勤務状況調査(女性医師の集まりの会)ですが、今回は「大阪府」で開催しました。大学から大阪府への調査は今回が初めてであり、過去最高の15名の女性卒業生が出席されました!

 

 会は、3月31日(日) 京橋駅近くのホテルモントレ ラ・スール大阪 2階 「彩雲」にて行い、女性卒業生は峯川章子先生(15期)を始めとした先生方にご参加いただき、大学からは牧野伸子卒後指導副部長(女性医師支援担当)が参加しました。

 

 会は峯川先生のご挨拶に始まり、大学の女性医師支援に関する取り組みについて牧野副部長よりご説明いただいた後、出席者からそれぞれ自己紹介・近況報告をいただき、最後は永井仁美先生(17期)のご挨拶で終わりました。

 

 会では現在の勤務、子育て、義務年限中を振り返って等、多岐に渡って意見が交わされ、「今までやってきたことに無駄なことはなく、紆余曲折があったからこそ今の自分がある」と、胸を張って話している先生方の姿が印象的でした。また、そのような話を熱心に聞いている後輩の先生の姿も印象的でした。

 

 ご参加された先生の中には、女性医師の会と聞くと子育てをしながら働く女性医師の会と考える先生もいました。本活動は育児のあるなしにかかわらず、男女ともにワークライフバランスやキャリアについて推進していく活動のため、色々なキャリアをお持ちの先生方にご参加していただき、顔の見える関係を構築していければと考えています。大阪府においては、本会がその一歩となるような会となりました。

 

 当初の終了時間を1時間過ぎてしまうほど盛り上がり、充実したご意見を伺うことができました。

 お集まりいただいた先生方ありがとうございました。

 また、開催するにあたり多大なるご協力を頂きました峯川先生、永井先生田中あすか先生(34期)に重ねて御礼申し上げます。

 

 

 

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卒業生リレーエッセイvol.22

 自治医科大学メールマガジンで配信している『女性医師支援NEWS』より、卒業生リレーエッセイを掲載します。

 今回執筆いただいたのは、石川県28期の清水真実先生です。

 

清水真実先生〔リレーエッセイvol.22〕

 

 清水先生執筆いただきありがとうございました。

  次回のリレーエッセイもお楽しみに!

卒業生リレーエッセイvol.21

 自治医科大学メールマガジンで配信している『女性医師支援NEWS』より、卒業生リレーエッセイを掲載します。

 今回執筆いただいたのは、京都府29期の濱口恭子先生です。

 

濱口恭子先生〔リレーエッセイvol.21〕

 

 濱口先生執筆いただきありがとうございました。

  次回のリレーエッセイもお楽しみに!